5月11日(金)に東京都で開催する第六回関東研修会のページをアップロードし、参加申込を開始しました。
12月8日(金)に東京都で開催する第五回関東研修会のページをアップロードし、参加申込の受付を開始しました。
メディア情報 NHK Eテレ ハートネットTV「メンタルヘルス入門1 痴漢を治す条件反射制御法」
2017年9月19日(火)
20:00~20:29
平井愼二会長が出演します。
10月5日(木)に愛知県で開催する第一回中部研修会のページをアップロードし、参加申込の受付を開始しました。
8月4日(金)に大阪府で開催する第四回関西研修会のページをアップロードし、参加申込の受付を開始しました。
9月9日(土)に千葉県で開催する第六回学術集会の参加申込と一般演題申込の受付を開始しました。
理事選挙のご案内をアップロードしました。
平成29年9月9日(土)に開催する第六回学術集会(千葉県)のページをアップロードしました。
平成29年6月3日(土)に開催する第五回北海道研修会(函館市)のページをアップロードしました。
メディア情報 NHK総合 ノーナレ「ストーカー 私が加害者になった理由」
2016年12月22日(木)
22:00~22:30
平井愼二会長が出演します。
メディア情報 NHK Eテレ ハートネットTV
2016年11月1日(火)・2日(水)
20:00~20:29 2夜連続
平井愼二会長のインタビューが放送されます。
条件反射制御法学会 第六回学術集会は平成29年9月9日(土)に千葉県で開催します。詳細は決まり次第随時ホームページにてお知らせします。
会則・規定のページに会則改訂・倫理委員会規則を追加しました。
平成28年6月10日(金)に開催される第三回四国研修会のページをアップロードしました。
平成28年5月20日(金)に開催される第一回東北研修会のページをアップロードしました。
平成28年7月09日(土)に開催される第五回学術集会の参加申込の受付と一般演題申込の受付を開始しました。
平成28年7月09日(土)に開催される第五回学術集会の第一報をアップロードしました。
平成28年2月16日(火)に開催される第七回反復事犯対策研修会の受付を開始しました。
平成28年2月16日(火)に開催される第七回反復事犯対策研修会をアップロードしました。
平成27年10月30日(金)に開催される第六回反復事犯対策研修会の受付を開始しました。
第三回関西研修会の受付を締め切りました。
平成27年10月10日(土)に開催される第二回四国研修会のページをアップロードしました。
平成27年8月29日(土)に開催される第三回関西研修会のページをアップロードしました。
会報誌「条件反射制御法研究会」第3号の購入受付を開始いたしました。
条件反射制御法研究会は条件反射制御法学会に名称変更となりました。
平成27年5月15日(金)に開催される第四回関東研修会のページをアップロードしました。
第四回学術集会は7月10日(金)開催に変更となりました。
平成27年3月6日(金)に開催される第五回反復事犯対策研修会のページをアップロードしました。
平成27年4月17日(金)に開催される第四回札幌研修会のページをアップロードしました。
条件反射制御法の紹介動画をアップしました。(YouTube)
平成27年1月23日(金)に開催される第三回東京研修会のページをアップロードしました。
平成14年10月6日(木)13:00からパシフィコ横浜で開催される国際嗜癖学会でCRCTのシンポジウムがあります。
(オーガナイザー 平井愼二)
社会復帰施設へのCRCT普及事業のページをアップしました。
研修会の申し込みはフォームからお願いいたします。
平成26年4月25日(金)に開催される第一回四国研修会のページをアップしました。
平成26年2月15日(土)に開催される第3回札幌研修会のページをアップしました。
平成25年7月11日(土)に開催される第3回薬物自己使用等事犯者弁護研修会のページをアップしました。
詳細は募集要綱のページをご覧ください。
平成25年10月12日(土)に開催される第2回関西研修会のページを更新しました。
詳細は追って追記致します。
平成25年6月7日(金)に開催される第1回東京研修会のページをアップしました。
参加受付締切は平成25年5月31日(金)となっております。詳細は募集要綱のページをご覧ください。
医療法人社団 ほっとステーション 条件反射制御法学会事務局
〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西5丁目 昭和ビル2F
TEL:011-233-5255
e-mail:
条件反射制御法はパヴロフ学説が示すヒトの行動原理に基づく技法です。この技法は、不適切な行動の根源となる欲求、好まない感情や感覚、パターン化された業務における不注意等を制御あるいは予防します。
条件反射制御法学会
会長 平井愼二
私は1989年から薬物乱用者に対する精神科医療に関わってきました。当時、物質摂取反復は治癒しないが回復はあるというのが、この疾患の治療にかかわる多くの専門職の認識でした。私も不明確ではありますが、そのように考えていたと思います。
ところが、覚醒剤乱用者は売人に遭遇すると便意をもよおすという不可解な話を患者から聞き、その現象に関する調査を私の患者を対象にして2006年に行い、その結果から、それまでとは異なる理解が生じる展開が始まりました。
調査では、当時、私がもつ条件反射学説に関する不十分な知識では「条件反射が物質摂取反復に強く関わっている」と表現される結果を得ました。早速、覚醒剤を乱用していた患者を関連刺激に曝露して生理的報酬を与えない作業を反復することにより反射を抑制する治療を2006年6月から開始しました。また、パヴロフ学説に関する書籍を集め、古い字体に悩まされながらも多くを読み、臨床で患者が示す反応に助けられて、この学説に関する理解を深めました。
後に、患者において物質を摂取する定型的な行動を止める反射を意図的に成立させておき、当該患者を刺激に曝露して渇望を引き出し、成立させていた止める反射を用いてその渇望を数秒で消すことに成功しました。このときに、それまでの物質摂取反復の病態に関する理解がかわって行くことを確信し、この先、多くの薬物乱用者を回復させられることを喜びました。また、同時に、この方法を早く見つけていれば救えたはずの患者達を思い出しました。
この技法をかなりの程度に整理したところで、2011年3月11日に第一回嗜癖行動に対する条件反射抑制療法研修会を下総精神医療センターで開催しました。この講義中に東日本大震災が生じ、会場を屋外の芝生の上にかえて研修会を最後まで続けました。いろいろな意味で大きく変化する日になったと考えたことを記憶しております。
当初、この技法を条件反射抑制療法と呼び、嗜癖行動の欲求を抑制する治療と位置づけました。
しかし、この技法は促進反射を意図的に成立させ、後にその反射の作動を利用する機序を含みます。また、最近は、この技法を反応性抑うつ、PTSD、摂食障害、性犯罪に対しても用いて良好な効果が得られているだけでなく、疾病の枠を超えて、誤投薬などの定型的な作業における過失の予防にも応用を試みております。さらに、この技法は医師や心理士だけでなく、理論を理解した者ならば誰にでもできるものです。これらのことから、この技法の名称を条件反射制御法に改め、適用を嗜癖行動に限定するべきでなく、反復される不適切行動の変更、あるいは業務上必要な確認・手順等の遵守に効果を発揮するものであると現在は考えています。
条件反射制御法学会をこれまでに千葉で下総精神医療センターが3回、札幌でデイケアクリニックほっとステーションが1回開催し、すでに250名ほどの方々にこの技法の概要を理解していただいております。今年6月には滋賀県でも開催いたします。研修では条件反射制御法について私の理解と私が構成したものを皆さんにお伝えしておりますが、この技法のほとんどのところはパヴロフ学説に基づくことから、共通の情報に基づいて意見交換ができます。そこでこの度、条件反射制御法研究会を開設いたしました。皆様と一緒によりよいものを求めて行きたいと考えております。
条件反射制御法学会は、ここまで示しましたように、この技法をさらに効果的なものにし、医療や教育、訓練等の場で有効に利用されるよう、生理学的なところを検討することを主な焦点とします。ところがこの技法のほとんどのところが基づくパヴロフ学説は20世紀初頭に唱えられたものであり、従って、その知識が現在の社会に浸透しているところは限定的であり、現在の体制や知識と合わないところが多くあります。一方で、この技法はこれまで対応困難とされた薬物犯罪や性犯罪等にも効果を発揮するために普及することが予測されます。その普及に伴ってヒトの行動の原理も広く知られることになり、その原理と社会の体制あるいはこれまでの知識が合致していないところに関しては調整が必要になります。
例えば覚醒剤に条件付けられたヒトの覚醒剤使用は、第一信号系条件反射が司るものであり、自由な思考によるものではありません。その触法行為の責任能力の考え方、あるいはその者の処遇方針を考えるとき、法律や刑事司法体系のあり方が再検討されるべきでしょう。
また、法律の変更は文化への影響があります。文化に優先してでも変更することを正当とする根拠はヒトがそのようなものであるからという他には考えられません。このところを既にパヴロフは検討していました。パヴロフは、ヒトが現在のような生理をもつのは第一信号系条件反射がわずかずつ遺伝するからであると考えていました。この獲得形質が遺伝するという考え方は、現在の常識と正反対のことです。
条件反射制御法学会は、この技法を普及させていきながら、その過程で生じる必要な調整にも焦点を当てて、対応の方法を検討して行きます。一生懸命、考えることで問題は解決して行くはずです。
皆様がこの条件反射制御法を実務に用い、その経験をもって活発な意見を下さることをお待ちしております。
2012年4月